最悪の復帰レース

苦しかった…
ただそれだけしか感じられなかった今年の名古屋ハーフ。
何度もリタイアしようと思いながらもなんとかゴールし、ゴール後も苦しくて動けず…
わたしのすぐ後にゴールした仲間が救護室まで連れて行ってくれました。
しばらく横になっていたらラクになりましたが、情けないやら、悔しいやら…
心配して駆けつけた夫や仲間の顔を見たら涙が出てきました…


スタートして、競技場を出た辺りから胸の痛みを自覚していました。
これは心臓の治療後からよくあることなので、しばらく走っていたら落ち着くだろうと考えていました。
でも痛みは治まらず、喉を締め付けるような苦しさも加わり、後半は大幅に失速しました。
タイムは去年より8分落ちの1時間40分。
40分すら切ることができなかった…


「もう走るのなんかやめてしまいたい…」
走っている最中から本気でそう思いました。
去年は意識が遠のくほどの強い発作を起こしながらもそれなりのタイムを出すことができていました。
それはきっと、心機能以外でカバーできていたのだと思います。
また自分が心臓の病気だとは知らなかったので、何の恐怖感もなく追い込むことができたからだと思います。
今年は半年間のブランクによる身体機能の衰えをまだ埋められていないのに加え、「痛み」や「苦しさ」が「このまま心臓が止まってしまうのでは…」という恐怖感につながり、自分を走れなくしているのだと思います。
身体的にも、精神的にも弱くなってしまったのでしょう。


「走れること」が嬉しいはずなのに…
「大会に出られること」が嬉しいはずなのに…
「走って良かった」って前は思えていたのに…


そんな自分に戻れるのかな…