走れることへの不安

前回の受診日あたりから、「そろそろ走ることを許可されるのかな…」と思っていました。
実際は次回の受診日に先送りとなってしまいましたが、その前回の受診日が近づいてくるのがちょっと憂鬱になっていました。
走れるようになることを何よりも楽しみにしていたはずなのに、「走っていいですよ!!」と言われることが怖くなってしまったのです…
その理由として…
まずは病気に対する怖さです。
病気になる前、あるいは病気だとわかっていなかったときには、走っていて辛かったり苦しいのは当たり前なので、特に何も気にせず走り続けていました。
でもこれからはちょっと苦しかったり、辛かったりするだけで、「もしかして病気がまだ治ってないの…?」などと神経質に考えてしまうような気がします。
苦しさを乗り越えて練習するから強くなれるし、喜びを感じることもできますが、その苦しさが乗り越えてもいい苦しさなのか、そうじゃないのか…そんなことを気にして、走ることを楽しむことができなくなってしまうと思います。
あともうひとつ…
現実を知ることへの怖さです。
2月末に病気を宣告されてから、ピタリと走るのをやめました。
体力・筋力・持久力…すべてが衰えているはずです。
それまで努力を積み重ねて作り上げたものがゼロ、もしくはマイナスになっているものもあるかもしれません。
その現実を知るのが怖いのです。
今考えれば、走っているときは仕事で疲れていても、何をしていても「走らなければ…」という考えが常にあり、「走ること」に追われて生活していました。
そこまでしてやっと得られたわたしの走力…
あそこまで、いや…あれ以上やらなければ元には戻れないのか…と思うと今から走ることが憂鬱になってしまうのです。
病気になったんだから、今年は走れてもゆっくり楽しく走ることを目標に…とも思っていますが、チームで快気祝いをしてもらったり、すでに駅伝メンバーの構想に自分の名前が入っていたりすると、チームのためにも走れるようになったら本気で頑張らないと…とも思ってしまいます。
今は「走ったらダメ。」とドクターストップがかかっているので堂々と走らないでいられる…
でも、「走っていいよ。」と言われたら…
もしかしてわたしは本当は走ることが好きじゃないのかも…いっそのこと走ることをやめてしまおうか…とも考えてしまいます。
うまく伝えられませんが、いろんな思いが駆け巡り、複雑な心境です。