もう一つの思い

今回の名古屋ウィメンズマラソンは、東日本大震災からちょうど一年…
ランナーたちも、それぞれいろいろな思いを胸に走っていたことと思います。


わたしは…
宮古市で被災した大学時代の友人のことを思って走りました。
この一年、被災者の方たちの誰もがそうであるように、彼女も大変な思いをしてきました。
その彼女が、新しい命を授かりました。
これから母となろうとしている友人が、安心して、無事に出産できるよう祈りながら走りました。
結婚5年目でやっと授かった新たな命…
彼女は、「この年に命を授かったのには何か意味があるのかなと思う。まずは無事に生まれることを祈るばかり。」と言っていました。
大震災という大変な年に授かった命…
きっと彼女のように、強くて優しい子どもが生まれてくるでしょう…


今回、わたしが走れたのは、そんな彼女への思いもあったからです。
震災から一年が経過してもまだまだ大変な状況は続いています。
そんな被災者の苦しみに比べたら、フルマラソンでの苦しみなんてほんの一瞬。
苦しい時には、そんなことも考えていました。


やっぱり…
わたしは自分一人では走ることも、記録を出すこともできません。
今回も大会のスタッフさん、ボランティアさん、沿道の方々、応援に駆けつけてくれた仲間たち…たくさんの方たちのお蔭で走ることができました。
そして…普段からわたしを支え、大会でも走り回ってくれた夫…
感謝の気持ちでいっぱいです。
ホントにありがとうございました。